Big Thiefが通算6作目となるアルバム『Double Infinity』を、2025年9月5日にリリースすると発表。 これに先駆けて以下4曲が先行公開された:
- 「Incomprehensible」
- 「All Night All Day」
- 「Los Angeles」
- 「Grandmother」
それぞれが異なる角度からBig Thiefの静けさ、即興性、そして歌の核心を映し出す内容となっている。
曲ごとの印象
「Incomprehensible」
張りつめたボーカルと静かな高揚感。余白を活かしながらも感情の断片がにじみ出る構成。 これまでのオーガニックな音像から、空間的で瞑想的な雰囲気へのシフトを感じさせる一曲で、アンビエント好きとしては特に好み。
「All Night All Day」
夜の浮遊感そのままに軽やかなグルーヴを宿した一曲。トリオの呼吸が心地よく、後を引く静けさがある。
「Los Angeles」
都市の空気感とローファイなサウンドが交差する。ミステリアスなリズム展開も印象的。
「Grandmother」
ピアノとギター、声だけで紡がれる静かな記憶。家族をテーマにしたパーソナルな楽曲で、Laraajiの客演が美しい。
『Double Infinity』の制作と特徴
このアルバムはベーシストMax Oleartchik脱退後、トリオ体制で制作された初の作品。 レコーディングはNYのPower Stationで行われ、プロデューサーは長年のコラボレーターDom Monks。 一部は即興的なセッションから生まれたという。
収録曲「Grandmother」にはアンビエントの巨匠Laraajiが参加し、他にもAlena Spanger、Jon Nellen、Mikel Patrick Avery、June McDoomなど多彩な顔ぶれが名を連ねている。
アルバムには以下のような楽曲が収録される予定(日本盤にはボーナストラック付き):
- Incomprehensible
- Words
- Los Angeles
- All Night All Day
- Double Infinity
- No Fear
- Grandmother (ft. Laraaji)
- Happy With You
- How Could I Have Known
- Feels So Wrong(日本盤ボーナストラック)
ジャケット写真とGenesis Báez
印象的なジャケット写真は、レモンのような黄色い被写体を黒背景に配置したもの。 撮影はNYを拠点とするアーティスト Genesis Báez によるもので、彼女の作品には「移動」「記憶」「空間」といった詩的なテーマが共通して見られる。
BáezはMoMAやWhitneyにも作品が収蔵されており、代表作には「Skyscape」「The Sound of a Circle」などがある。 今回のジャケットも、アルバムの音像と呼応するような静けさと余白に満ちている。
まとめ
即興性、静寂、トリオによる呼吸、そしてパーソナルな言葉。 Big Thiefがこのタイミングで放つ『Double Infinity』は、彼らにとって次の扉を開くような一作になりそうだ。
個人的なハイライト
先行公開された4曲の中では、特に「Incomprehensible」が強く印象に残りました。 空間的で瞑想的なサウンドが心に沁み、アンビエント好きとしてはたまらない一曲です。 今作全体の方向性を象徴しているようにも感じました。

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